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曖昧☆Bboys

第25章 ビターな二人

「ちょっ、霧人...んんっ」


どうしたんだろう?


いつもの優しく甘いキスと違う。


強引で荒々しいキスだった。


「んっ...ちょっと...霧人っ...やっ」


私は反射的に腕を突っ張って霧人のキスを拒もうとした。


「チョコレートくれるって事は俺を選んだって事だろう?
なんで嫌がるんだよ」


「え、チョコはその...」


「義理か?」


「義理っていうか...」


その後の言葉が出ない。


私は単純にバレンタインの季節だからと軽い気持ちだった。



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