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曖昧☆Bboys

第25章 ビターな二人

「ごめん...俺どうかしてたわ」


「霧人...」


「まだ、無理なんだな...」


「ごめん、彼氏、家ないし簡単にはいかないよ」


「じゃあ、チョコなんかくれるなよ...期待するだろ...」


「ごめん...なさい...」


霧人は私に背を向けてベッドに腰掛けた。


その背中があまりにも悲しく見えて思わず手を伸ばそうとしたけど引っ込めてしまった。


「待ってるって言って俺ダメだな」


「そんな事言わないでよ...私が悪いんだから...ハッキリしない私が...」


私も起き上がり、服を直し、霧人の横に腰掛けた。






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