テキストサイズ

曖昧☆Bboys

第31章 愛に甘えて

「外、雨かなあ〜」


美咲は服を着ながら窓のない部屋で外を気にした。


「どうだろう?まだ梅雨入りしてないだろう」


俺もTシャツを着ながら応える。


美咲は帰る時はサバサバしてる。


以前のような激しい背徳感はないようだが、俺に夢中でもない気がして不安になる。


いたたまれなくなり背後から抱き締めると美咲はただ黙って動かない。


しがみつくわけでもなく逃げるでもなく、俺達は曖昧だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ