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曖昧☆Bboys

第33章 チャンスは逃すな

善さんの力強いドラムの音に俺のギターの音色が重なる。


そこに俺の声が交わると一つの音が出来上がる。


ああ、そうだ、今日は俺だけのステージだ。


派手にかまそう!


アドレナリンが大量に俺の頭から湧き上がる。


俺のステージで観客を魅了するんだ。


「みんな、今日は楽しめよ~っ」


わあ~っと客席が騒ぎ出す。


ギターを弾きながら客席と一体になる感じを既に掴んでいた。


よし、イケる!


何も考えず、俺も俺の世界に陶酔した。





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