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曖昧☆Bboys

第34章 図書館デート

「美咲ちゃん、デートしよう」


いきなり彰吾が立ち上がった。


「ええっ??」


「デートだよ!たまにはいいでしょ」


今までそんな事言われた事ないから驚いてしまう。


そう言えば最近彰吾は心なしか機嫌が良い。


「いいけど、あんまりお金ないよ」


そう、財布の出所は私。


ちょっと躊躇してしまった。


「お金の掛からないデートすればいい」


「そうかもしれないけど~」


お金の掛からないデートがイマイチ思いつかない。


「とりあえず、家出よう。エアコン切って!」


「うん...」


私は戸惑いながらもエアコンのスイッチを切り、バッグを持った。


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