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曖昧☆Bboys

第34章 図書館デート

「もう、席に戻ろう」


そう言って、最初の椅子に腰掛ける。


持ってきたのは結局ファッション誌だった。


彰吾も左隣りに座ったが、本は一冊も持っては来なかった。


ペラペラと雑誌を捲り始めると、彰吾はテーブルに突っ伏しながらも私の方を見ている。


「なに?」


「いや…別に」


そう応えるが、明らかに何か言いたげでこちらを見ている。






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