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曖昧☆Bboys

第43章 別れの夜

それに気付いているのかいないのか


「美咲ちゃん、本当にありがとう」


と彰吾はまた礼を言う。


「なんで何度も言うの?」


グズグズと半泣きを隠しながら聞いた。


「さっきのは電気。今のは…今までのこと…」


「そっか…」


しんみりしたムードになりたくなかった。


だから簡単に返事をした。


すると彰吾が握っていた手を強く握ってきた。


ダメ…そんな事しちゃ余計悲しくなる。



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