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曖昧☆Bboys

第43章 別れの夜

謝ろうとしたら先に彰吾が口を開いた。


「好きだった。美咲ちゃんの事」


隠していた涙がその一言で一気に嗚咽した。


彰吾の胸にしがみついてしゃくり上げて泣いた。


「彰吾…っ…行かないで…ううっ…」


だけど彰吾は黙っていた。


返事はない。


その代わりヒクヒクと揺れる肩を強く抱きしめてくれていた。


もう遅いんだ。


もう彰吾は行ってしまう。







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