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曖昧☆Bboys

第44章 バイバイ彰吾


「ん?」


彰吾の手が止まり、私の方に向かい直った。


「ちゃんとベッドで寝てよ」


「うん」


「ちゃんとご飯食べてよ」


「食べる」


「それから洗濯物、靴下丸めたまま入れちゃダメだよ」


「分かった」


「せめて上着はハンガーに掛けて」


「気をつける」


「風邪の時は早めの薬だよ」


「うん、飲むよ」


「それから…」


「美咲ちゃん、頑張るよ」


キリがない私の贈る言葉を彰吾は笑顔で遮った。

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