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曖昧☆Bboys

第47章 切羽詰まって見えたハート

「隣り行ってもいいか?」


「うん…いいよ」


俺は少しでも美咲に近付きたくてカウンターから出て美咲の隣りに座った。


横顔をチラリと見ると少し俯き加減の横顔をが見えた。


「彼と別れたんだ…」


俯いたまま美咲はぽつりと呟いた。


知っている…


しかしそれを口にする事は出来ない。


俺はちょっと卑怯だった。


「そうなんだ」


白々しくそう応え、自分のバーボンを煽る。


「だからちょっと寂しくて」


「うん…」


次の瞬間美咲は俺の方を向いた。



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