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曖昧☆Bboys

第47章 切羽詰まって見えたハート

「美咲さんが手に入ったようだし、私はもう用済みでしょ?どうせセフレだもん。美咲さんの身代わりだもん。良かったねっ!さようならっ」


カエは捨て台詞を吐いてドアノブに手を掛けた。


「カエっ!ちょっ!待てよっ」


バタンッ!


俺の止める言葉も聞かずカエは店から出てしまった。


「霧人、どういうこと?」


美咲がいつになく怖い顔に見えた。


説明しなきゃ。


なのに、俺は…


「ごめん、代金はいいから今夜は帰ってくれ。必ず後日説明する。今は行かなきゃ」


「え?」


「カエをほっとけない」


大好きなはずの美咲を置いて立ち上がりドアに向かう。


カエを追う為に。









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