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バスルームから戻ってくると顔を洗ったのかパチリと大きな目は開いてニコニコしていた。


「彰吾、お腹空いた」


玲奈は食事を欲しがった。


「そうだな、なんか食べようか」


俺は冷蔵庫を開き簡単に食べれそうな玉子とハムを出した。


こんな時俺は美咲ちゃんを思い出す。


どんなに忙しくても魔法のように俺の好きなものを出してくれた美咲ちゃんの事を。


玲奈のはそれは無理だった。


包丁一つ扱う事もままならない。


玲奈は料理が全く出来なかった。


俺は自分と玲奈の分のハムエッグを作る。


後はバンズに挟むだけだ。


「はい、出来たよ」


「うん、いただきます」