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曖昧☆Bboys

第54章 パパ気分?

「ただいまあ」


そう言って玄関を入ってきたのは紅林さんだった。


紅林さんはあれから週二回は必ずウチに来るようになっていた。


しかも月曜日と木曜日。


決まった曜日だ。


どうやら休みの前の日らしい。


「今日は美咲さんには梨、ベイビーちゃんにはクスチタ買ってきましたあ」


クツチタって…


苦笑いしながら、礼を言いながら受け取った。


「いつもすみません」


「またまた、そんな余所余所しくしない。どれどれ?」


そう言って私の前でしゃがみ、少し出てきたお腹を撫でた。





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