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曖昧☆Bboys

第54章 パパ気分?


何だろう、この心細さは。


私、紅林さんを好きになり始めてるのかな。


いい人だし、大人だし、癒されるし、安心できる。


こんな人が彼氏だったらパパになってくれたら幸せかもしれない。


残りの梨を一つ摘んでシャリシャリと噛む。


甘い汁が口一杯に広がった。


「ねえ、パパ欲しい?」


少し膨らんだお腹を撫でながら、赤ちゃんに話し掛けてみた。


赤ちゃんはまだ何も応えてくれなかった。



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