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曖昧☆Bboys

第55章 third love

紅林さんはもう片方の手に持っていたスーパーの袋から、すき焼きの材料を出し始める。


私も、膨らんだ腹を突き出しながらも一緒に支度を始めた。


週二回の楽しい団欒。


家族じゃなくても一緒に食事をできる人がいるって楽しい。


すき焼きの甘い香りが漂うと私のお腹はぐ〜っと鳴った。


「さて、食べよう」


テーブルにセッティングされた鍋で松坂牛は良い色にグツグツと揺れている。


「はい!頂きますっ」


私は卵を割り、箸でかき混ぜた。


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