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曖昧☆Bboys

第56章 母になる強さ

二人でベッドの上で微睡んで抱き合っていた。


「赤ちゃんの名前紅林さんの名前一字貰おうかなあ」


「嬉しいね。雅也だよ」


「まあ君って呼びやすいからいいね!」


「ああ、今でもよく呼ばれるよ」


「そうなんだね」


私は肩を抱かれ、新しく生まれた愛に浸かっていた。



プルルルル…プルルルル…


私とは違う着信音がその時鳴った。


「紅林さんの電話?」


「ちょっとごめん」


紅林さんは起き上がり、スマホをカバンから出した。




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