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曖昧☆Bboys

第56章 母になる強さ

ダメダメワンコだったけど大好きだった。


胸がきゅうっと切なくなる。


しかし、今度はお腹を強く中から蹴飛ばされた。


「いたっ、…大丈夫!もう泣かないよ!あなたのパパよりもっともっと愛してあげる!」


お腹をグルグルと撫で回してあげた。


ゴニョゴニョとまた動く。


母になる。そう強く実感した。


「あ、ツリー飾ろうかな」


以前彰吾が、バイト先から使い捨てを貰ってきた小さなツリーセットがあった筈。


クローゼットをガサゴソ物色するとそれは見つかった。


「あった、あった」


私はお腹の赤ちゃんと二人でそのツリーを出した。


「ケーキも買おうね〜」


そう、まだ見ぬ我が子に話しかけながら…






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