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曖昧☆Bboys

第56章 母になる強さ

翌日の夜のことだった。


アパートのブザーが鳴った。


「は~い」


ドアスコープを覗くとそこには紅林さんが立っていた。


私は開けるのを躊躇った。


すると、


「美咲さん、開けないでいい。少しだけ、最後だから話を聞いて欲しい」


そう言って、話を続けた。


「美咲さん、一晩考えた。本当にすまなかったと思う」


「もう、いいですよ!帰って下さい」


私は何を今更と苛立ちを感じた。


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