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フーセンガム

第23章 最終日

(櫻井side)

家に入ると、不自然に二人が離れていた。

ニ「あれ?お邪魔でした?」

和也が率直に聞いた。

大「そ、そんなこと…」

完全にお楽しみ中だったな。

相「まぁ、お腹減ったでしょ?」
「うん」
ニ「さっきからいい匂いしてるけど、なに作ったの?」

和也が、嬉しそうに聞く。
そんな姿をみると俺も嬉しくなる。

大「とにかく沢山!今日はパーティーだよ!」

智がシャツのシワを正しながら、キッチンに立つ。

大「お皿、出してくれる?」

智に言われて、和也と雅紀と三人でカチャカチャと皿を出す。

こんな時間が幸せで、楽しかった。

智と、雅紀が作ったご飯をほうばって『美味い』と声をあげる。

そのたびに二人は『ありがとう』と微笑む。

ご飯を済まし、一人ずつ順番にお風呂に入る。

四人で、ソファに腰をかけてアイスを食べる。

相「そろそろ寝る?」

それが合図のように、各部屋に戻った。

四人で

「おやすみ」

声を掛け合って…。

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