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フーセンガム

第45章 ドライブ

(櫻井side)

和也が、見してくれた画像は黄色のテディベアだった。

「テディベア?」
ニ「うん。可愛くない?」

画像を見て、幸せそうに笑った。

「和也の方が、可愛い」
ニ「なに言ってるのぉ、ほらレジ行くよ?」

和也は、かごをぶら下げてレジに向かって行った。

「和也、待ってー」

和也を追いかけて、隣に立つ。

ニ「翔、お会計お願いね♪」

ちゃっかりしてんなぁ。

「はいはい。」

2000円前後のお金を払い、和也にかごを渡す。


ニ「よし。帰ろうか」

お釣りをしまっている間に、エコバッグに商品を詰めていた。

「あ、うん」

財布をポケットにしまい、返事をして歩き出す。

ニ「肉じゃが作るの久々だなぁ 」
「食べるの久々だなぁ」
ニ「当たり前でしょ。俺が作ってないんだから…もしかして、外食したときに肉じゃが食べたり…」

んなわけないけど、ちょっと意地悪してみた。

俺は、目を合わせてすぐに逸らした。

ニ「へぇ…美味しかった?」

和也の黒いオーラを感じ、目を合わせずにいた。

ニ「美味しかった?」
「外食なんて、してないよ」
ニ「ほんとに?」
「うん。和也のご飯食べたら外食なんてできないよ」
ニ「ほんとに?」

和也がみるみる笑顔になっていく。

「当たり前でしょ。」
ニ「えへへ~、照れるなぁ~」

可愛く笑った。

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