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フーセンガム

第83章 白い花束

(二宮side)

どれだけ、幸せなことだろう。

櫻「和也?どうした?」
「ううん、なんでもないよ」

俺は、翔に抱きついた。

櫻「なんだよ(笑)」
「ん~?なんでも」

こんなにも人をいとおしく思えるなんてこの上ない幸せなんだと思う。

櫻「そんなに俺が好きなの?」

翔が、俺をぎゅーと抱き締めた。

「そーだよ。好きすぎて困ってる」
櫻「にのにゃん、可愛い」
「や、やめてよ。」

媚薬のこと、忘れてたのに。

櫻「にゃんにゃん、にゃーん」

グリグリと俺の頭を胸にこすりつけた。

「にゃ、にゃーん…」
櫻「もー、可愛い」
「翔は、かっこいい」
櫻「ありがとう」

翔と一緒にいる時間が幸せ。

「あ、ガム食べる?」
櫻「ガム?」
「うん。久々に買ったんだよ」

俺は立ち上がり、鞄からガムを取り出した。

櫻「懐かしいね」
「でしょ」

そういえば、前に俺たちがフーセンガムに似てるって話があったな。

櫻「和也」
「ん?」
櫻「結婚式、挙げようか」
「え?」
櫻「な?」
「いいの?」
櫻「おう。和也は、もう俺の嫁なんだからな」

『嫁なんだから』

「うん!」

ずっと、翔の側にいると誓います♪

-END-

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