
ミラクル☆カレシ
第2章 大当たり!?
「まったく、ほんとにおかしな占い結果だったなぁ・・」
ため息まじりにそう呟きながら下校していると、後ろから大きな声で「危ない!!」と聞こえてきた。
きっと近くでサッカーしてる子がいるから、ボールがあらぬ方向に飛んで、誰かにあたりそうなんだろう。
まったく、コントロールというものぶふぉ!?!?
「うわぁ・・大丈夫?」
「大丈夫じゃない・・・」
「・・お姉さん、ごめんね」
見事に命中!!
なんていってる場合じゃない。
サッカーしてる子がコントロールできなくてボールを人にぶつけてしまった、そこまではあっていた。
・・・まさかその当る人が私なんて。
しかも綺麗に私の後頭部めがけて飛んでくるんだもん、避けきれないよ・・。
あれ・・・おかしいな。
後頭部・・・?頭だよね・・上からボールはふってきた。
・・いやいや、まさかね。
たかが占いじゃない、当るわけもないくだらないものだ。
そんな、どっかで売られているようなオカルトコーナーの占いの本に書いてあったことなんだから。
第一、あの本の結果からしてとんちんかんだったしね。
あれが当るなら私でも笹野牧子並に有名になれるっての。
