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「頑張ってね？応援してるから…。」


そんなことしか言えない私。





それでも蓮君は




「…サンキュ


必ず手に入れてみせるよ…。」



私の大好きな笑顔をまた一つくれた。





もっと一緒に居たい。


そんな願いは叶うことも無く…





「私…こっちだから…。」




ここからは私は左に、蓮君は右へ進まなきゃいけない。




寂しいな…。



我が儘な感情だとわかっていても
そう思わずにはいられない。




そんなことを考えながら立ち止まったままの私に



「無事に帰って来いよ？」



唐突に放たれたその言葉。




「何？その大袈裟なセリフ…。」


可笑しくて笑ってしまった。



「別に…いいだろ？

そう思ったんだから…。」



拗ねたように呟く蓮君。




「わかった…。無事で帰るからね？」



私が子どもをあやすようにそう言うと



蓮君は何だか嬉しそうに


ニッ、と笑った。