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お互いの仕事の話をしながら歩く中
私は、一つ気になったことを聞いてみた。



「どうして…実家を出たの？」




「んー、


何かさ…変わりたいって思ったんだよね。


俺が居る環境は甘いのかな、って…。


実家暮らしで勤め先も兄貴の店だろ？


ちょっと自分に厳しくしようかなって…。」





蓮君…カッコいいな…。






「それにさ…」





蓮君はそう言うと足を止めて
私を真っ直ぐに見つめてきた。





心臓がバクバクと音を立てて


熱い視線に鼓動は更に速まっていく。





「俺さ…自分に自信がついたら…


どうしても手に入れたい物があるんだ…。」





…？






「やっぱり俺…






それを、諦められないってわかったから。」










そこまで思わせる…


その何かわからない


蓮君が手に入れたいソレに



私は嫉妬した…。