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溺愛禁止。

第15章 彼の音

「洗ってから返すね。」


「は?んなもんいいよ。」




「良くないよ、お化粧ついちゃったしっ」


「洗ったら縮まるだろ?」



私の手の中にあるマフラーを
力ずくで奪おうとする蓮君。





「ちゃんと優しく手洗いするからっ!!」





あっ、






!!!







…///…。







全力で引っ張ったせいで


横になっている私の上に覆い被さるように
蓮君が倒れて来た。




「…///…。」



「…///…。」







蓮君は…



私を見下ろしたまま…そこを動こうとしない。




私の心臓は、破裂寸前だ。

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