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「ごめん…

本当にごめんな…」



「…。」



心の中ではとっくに許しているのだけれど
簡単に受け入れるより


ちょっとだけいじめたい。



だって…


これじゃあ私の方が好き過ぎているみたいで
悔しいもの。




「…許してあげない」


「…？」



「簡単には許してあげないから」


「どうすれば許してくれるの？」




悲しそうに言われた後…







「…私よりも、いっぱい愛して？」




考えるよりも先に口にしていた。








「楽勝。

それならとっくに愛してるよ」




真剣に話しているのにさっきの表情から一変
彼は満面の笑みを見せている。








「もっともっと、いっぱいじゃなきゃ嫌っ」








私の小さな反抗は









「そんなことなら

すぐに許してもらえる」







彼の熱い熱いキスによって
あっという間に終わってしまった。







私を素直にさせるたった一人の人。







これから先



私は蓮君に敵うことはないのかもしれない…。






だけど、それでもいい。





もう…それでいいんだ…。