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溺愛禁止。

第18章 二人の未来は…?

誰にも相談できずに時間だけが過ぎていった。



いくら考えてもどうしたいのか
答えなんか出なかった…。




だから、


私は先約を取ることにした。



この街で二人で暮らすって蓮君と約束したんだもの…。





ずっとずっと一緒に居られるんだから



これでいいんだ…



これで…





きっとこの先、この街で

またチャンスはある。




私はそう自分に言い聞かせるようにして
社長に丁重にお断りした。




だけど…


これで悩まなくて済む…そう思っていたのに



“まだ数日余裕があるから、気が変わったら言ってね”と軽く言われてしまった。







はい、と返事をしたけれど…







明日には蓮君が帰って来る。


蓮君を出迎えるために初めて希望を出して休みを取ったんだ。




蓮君の好きなご馳走を沢山作って待ってるの…。


もう…蓮君より上手に作れる料理は無いかもしれないけど



愛だけはたっぷり込めるから…。





明日のことを考えながら下ごしらえをしていると
胸がドキドキしてきた。




会いたくて、


早くぎゅっ、として欲しくて…





やっぱり…


私が出した結論は間違いなんかじゃなかったんだと




そう実感して、


ちょっとほっとしていたんだ…。

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