無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

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ドキドキして、心臓がうるさくて

一睡もできなかった…。




何時に帰って来るのかわからないから、いつでも出迎えられるように

支度だけはしっかりと抜かりの無いように。



蓮君に会った時に、少しでも綺麗になったって思ってもらいたくて

忙しくてもあらゆるメンテナンスは怠らなかった。



彼が昨年旅立つ前に今年は私の誕生日を一緒にお祝いできなくてごめん、と

プレゼントしてくれた真っ白なワンピースを着て


ナチュラルメイクに髪は一年で随分と伸びたサラサラストレートロングを念入りにブラッシングした。









早く…帰って来ないかな…。


準備万端なのに、まだ帰って来ない。





お昼を過ぎた頃、朝一で向こうを出発したなら
もう着いてもいい時間なのに…


そう思ってまだ春の風が冷たく感じる中
ジャケットを羽織って外に出た。