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秘密の時間は私のもの

第16章 覗き見る者

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別に小さな刺くらい家に帰るまで我慢できるものを


何故か俺は保健室に向かってしまって。


案の定後悔している。


見えたのは保健室には入らずに竚む滝波。



何やってんだ?あいつ



保健室の中をすごく凝視しているように見える。


中に人がいるのだろうか。


だとしたら、あれだけ見られて気付かない奴はいない気がするが


滝波のことだ。


恐らく、中の奴にとっては死角になるようなところにいるんだろう。


にしても邪魔だ。


今になって痛みが来ているから是非、どいて欲しい。


いや、別に、そのまま行ってもいいのだが...


さっきのこともあってかどうにも足が動かん。


しかし、止まっていても痛みが増すだけと思い


足を動かした時、出てきた疑問。



中に人がいるとしても、入らない理由ってなんだ?



そんな疑問と共に、次は首に痛みと苦しさを得た。



「ぐえっ」



どうやら誰かに襟を引っ張られたようで。


誰かなんてここにはもう1人しかいないわけで。

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