テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第19章 提案





正にカオスだった状況も


数分経てばお互い落ち着きを取り戻し、一息吐くため


その場に腰を下ろす。


が、訪れるは静寂。


それもその筈だ。


用があったのは上野のみで、その用も既に完遂している。


ともなればお互いもう用無しな訳で。


どちらか何か話題を出せば.....なんて


ぽっと出の話題に盛り上がれる程、俺らは仲良くもない。


つまり、俺がここにいる理由はなくなったのだ。


じゃあ俺がとる行動は1つ。


と腰を上げるが、すぐに上野がそれを阻止。



「待てよ」



...今度は何なんだ



覗き見をしていたことに対しての注意か?文句か?


まあ、これに関しては完全に俺に非があるので受け入れるが.....



ここで蘇るは先程の上野。


それはそれは真っ赤な上野。


今もちらちりと見れば微かに耳が赤いのが分かる。


あの時、そこまで赤くなるような出来事、あったか?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ