秘密の時間は私のもの
第20章 見せてもらった4
堤の前に男が2人。
1人は見慣れた変態。
もう1人は.......
ーーなぜここに?
疑問に思う堤。
その男は見間違うことはない。
堤のクラスの委員長、田本であった。
ニコニコ笑い、まるで場に馴染んでいるが
ちらりと見る神月はどこか微妙な表情で。
どうやら神月が呼んだのでは無いらしかった。
しかし、堤はそんなこと、神月の表情を見る前から知っていた。
なぜなら、今回、神月を呼んだのは堤であり
その時の神月の喜び様は異常だったからだ。
『堤くんから呼んでくれるなんて!
それはもう大変なことが....(*´﹃`*)
それを独り占めとか.....あざっす....』
声に出さずとも出てきそうなそれに、堤は悪寒を感じた。
そんな神月が誰かを呼ぶなんて有り得ない。
というかそんな誘い、誰が好んで受けようか。
ーーそれとも委員長も意外にそっちのけがあって
最近堤君と仲いいねどうしたの?
から、うっかり口滑らせたら、行く!!
みたいな?
そこまで考え、まずないとする堤。