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秘密の時間は私のもの

第20章 見せてもらった4



ーーあんな変態、1人で十分だ


そうするとますます謎が謎を呼ぶ。

ちなみに堤が神月を呼んだのは、虐めたいからでは決してない。

体育館倉庫での出来事を聞きたいと思ったからだ。

聞いてどうするかは分からないでいるが

どうしても堤は、聞かなければいけない衝動に駆られていた。

しかし、それも田村がいては出来ぬこと。

相手は委員長。

下手すれば先生に言われるやもしれない。

あんな行為を言われたが最後。

堤の学校生活は終わったも同然だ。

どうにかして帰ってもらおうと策を練っていると

ふいに田本が口を開く。


「体育館倉庫、かな」


ドンピシャなそれに堤は驚き

神月は苦虫を噛み潰した様な表情をした。


ーーあ....まさか....あの時のことが委員長にバレて

それ経由で俺が.....?


考え、血の気を引く堤。

しかし、そんな堤の考えなど一蹴するように

田本は言葉を続けたのだった。

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