秘密の時間は私のもの
第20章 見せてもらった4
「自覚したんだね!これからどうなるかすごく気になる!」
「そうですか?嬉しいです」
颯太が滝波に感想を言うこの時間は正に2人の世界。
颯太は純粋だから素直に褒め
滝波も謙遜もせずにそれを受け止め喜ぶ。
傍から見れば滝波は綺麗だし(認めたくないが)
颯太は可愛いしでそんな2人が、と思っただけで
微笑ましい光景なのだろう。
その内容を聞くまでは。
そもそもこの光景は俺しか見ないものなんだろうけど。
ぼーっと2人のやり取りを見ていると耳に入る滝波の声。
「それでですね。私、結構未来予知ができまして」
颯太はそれをきょとんと聞いていたが
今回の内容 “3P”。
前回の内容、こいつはずばり颯太の過去を書きやがったが.....
.......まさか、な
こいつが超人(かも)しれないと言えどそんなこと、普通はあり得ないし。
うんうん、と自己完結をし、俺は嫌な予感を頭の中から消したのだった。