秘密の時間は私のもの
第22章 願望
え....?これって、え?そういう展開?
隙間から見えた滝波。
ありがとうございます、というように合掌をしていやがった。
こいつ、まさか、俺が見てない隙に颯太に何か植え付けやがったのか?!
だったら、颯太の意思じゃない事させるわけには
思うが、颯太の手、既に下半身。
急所である部分に添えられていて。
雰囲気からもそうじゃないことは一目瞭然だったのだが
下に敷かれているという現実から逃げたい俺は、必死でそうなのだと決め付ける。
「そ、颯太?滝波になんか指示されたのか?
そんなん無理して遵守しなくていいぞ?」
いつの間にか自分の腹で括られた両手に力を入れ
必死に諭すも、颯太は聞く耳を持たず
両手だって全く動く素振りを見せない。
それで、当たり前だが颯太だって“男”なのだと理解する。
不覚にも俺を射抜くその瞳に、どきりと胸が鳴ってしまった。
しかし、それと抱かれるのとでは話が違う。
俺は、挿入されるなんて死んでもごめんだ。
その思いも込め、ありったけの力を込めようとした時。
ひやっ...
「っ.....?」
ズボンの上からアレに冷たい感触。
見れば、そこにはてらりと光るものがかかっていて。