秘密の時間は私のもの
第27章 有言実行
本当にこいつは特進なのか、と思うほど。
何も考えず、思ったままに行動してるとしか思えない。
放課後、いつもの踊り場に現れた上野を見てただただ呆れる。
誰が俺等のセックスを見に来いっつった
俺は、告白しろっつったんだよ
.....まあ、言ってはないか。
ちゃんと、ほのめかしはしたけどな。
それともあれか?
止めにでも来たか?
止めて、告白か?
お?お?
そんな、上野を試すが如く。
手は、俺の股の間。
固まっている颯太のカッターシャツの中に入れたまま
少しの間、待ってみる。
「.......」
「.......」
「な、なんで」
「.......」
「.......」
「なんで、いる、の」
「.......」
「.......」
「ねぇ、上野....」
....んだよ
何もしねぇのかよ
待ってやったというのに。
はぁ、と小さく息を吐き、続行しようとしたところ、颯太に止められる。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って!」
きゅっ
「んぁ....ちょ、っと!亜!」
颯太の制止の声など聞かず、続けようとする俺に
睨みを効かせる颯太。