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秘密の時間は私のもの

第30章 借し

もし、そうじゃなかったとしたら....



もう死ぬか...



流石に2度目の羞恥。


精神的にやばい。



「.......お前の言った通り、この借しの返され方は安過ぎると思ってな」



あの時、要らないとも言い切った奴の言葉かと耳を疑う。


でも、否定が入らなかったことに多少の安堵を得る。



「安くねぇよ。500円やったろ」

「だから、390円は後で返すし、安いって値段のことじゃねぇし
お前の500円は高いに入るのか」



一気に突っ込み、ご苦労様です。


値段のことじゃないことくらい重々承知だが


お前、390円さえ390円“も”っつったのに


500円が安いとは何事だ。



「で、何して欲しいんだよ。もう俺することなくね?
颯太とは上手くいったんだろ?どうせ」

「.............あぁ、まあ.....両想いっつーの分かったし、それなりに....」



あぁ、うん

そうだよな。付き合ってるよな



つまり、あれだけ渋ってたルール4を颯太が適用したってことで


その理由が、余程俺のことが嫌いになったから、だとしたら


俺の推測ぴったりど真ん中を今現状、なってるってことだ。

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