秘密の時間は私のもの
第30章 借し
アホだ。バカだ。まぬけだ。
「.....あー、ほら、最近、遅くても明るくなってきたもんな」
それは、フォローなのか?
フォローのつもりなのか?
じゃあ、逆に問おう。
その理屈でお前は今がまだ、放課後だって決め付けること出来んのか?
あぁ?
意味不明な虚勢は心の中に留め、1つ溜息。
拘束がない今、逃げるにはうってつけだが
そう思わない辺り、俺もまだ男として腐ってないらしい。
顔は未だ上げれないが、もう1つおまけで漢気見せてやる。
決意し、口を開く。
「........ろ」
「は?」
ちっっっっさ!
声、ちっっっっさ!!
俺の声ってこんなに小さかったっけ?!
そりゃ、は?ともなるわ
自分の根性の無さに、嫌気が差し
ぐしゃぐしゃーっと頭を荒く掻く。
はぁーっと長めのため息を吐き、その勢いで口を再度開く。
「だから....颯太のことなんだろ?
借しなんて随分前の話を持ってきた理由は」
「......」
そういえば、そうだ、と決め付けたが
本当に、そうなのか.....?
上野の沈黙が俺に嫌な予感を連想させる。
「.....あー、ほら、最近、遅くても明るくなってきたもんな」
それは、フォローなのか?
フォローのつもりなのか?
じゃあ、逆に問おう。
その理屈でお前は今がまだ、放課後だって決め付けること出来んのか?
あぁ?
意味不明な虚勢は心の中に留め、1つ溜息。
拘束がない今、逃げるにはうってつけだが
そう思わない辺り、俺もまだ男として腐ってないらしい。
顔は未だ上げれないが、もう1つおまけで漢気見せてやる。
決意し、口を開く。
「........ろ」
「は?」
ちっっっっさ!
声、ちっっっっさ!!
俺の声ってこんなに小さかったっけ?!
そりゃ、は?ともなるわ
自分の根性の無さに、嫌気が差し
ぐしゃぐしゃーっと頭を荒く掻く。
はぁーっと長めのため息を吐き、その勢いで口を再度開く。
「だから....颯太のことなんだろ?
借しなんて随分前の話を持ってきた理由は」
「......」
そういえば、そうだ、と決め付けたが
本当に、そうなのか.....?
上野の沈黙が俺に嫌な予感を連想させる。