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特別刑務所(仮)

第10章 風邪。

恥ずかしくなり、直ぐにその場を離れ着替えにいく。
学校の支度を整え下に行くとすでにテーブルの上には朝食がセットされていた。

「瑠依はココアで良いか?」
「え?あ、コーヒー。」
「わかった。」

九条は俺のコップにのコーヒーを注ぐ。
席に座り辺りを見回す。


「何?」
「シロップとミルクは?」
「え?メイプルなら。」

九条はホットケーキ用のメイプルシロップを手渡す。

「え?俺飲めない。」
「仕方ないな。」

九条はキッチンへ戻り別のカップにココアを注いで持ってくる。

「はい。」
「ありがとう。」

俺はホットケーキへ大量にメイプルシロップをかける。
それを口一杯に頬張る。
それを見て九条は呆れたようなそんな表情を向けた。

「こふっ!」
「ほら。そんなに詰め込むから。これ飲んで。」

口に入れすぎたホットケーキに水分を奪われ蒸せる。
流し込むようにココアを・・・・
ココアじゃない。
慌てて取ったためコーヒーを飲んでしまった。

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