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特別刑務所(仮)

第11章 試験。

「何変な声出してんだ」
「いや、びっくりして・・・て言うかそれ何?」


俺は九条の持つ箱を指差す。

「んぁー、これ?何だろうな。木下がくれた。」
「へんなもの?」
「何期待してる?」
「し、してねーし!」


九条はそう。
と、余裕そうに言うと先にリビングへ行ってしまった。

「あんな意地悪に言わなくてもいいのにさー」

俺もブツブツ言いながら九条のあとに続く。
リビングに入るとテーブルの上には箱が。
その箱を見つめていると九条は缶コーヒーを片手に出てくる。

「箱開けて良いよ。」
「いいの?」
「どうぞ。」


俺が箱の包装紙を丁寧に開けていると九条はそんなに丁寧に開けなくてもと、笑いながらソファーに座る。

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