テキストサイズ

特別刑務所(仮)

第11章 試験。

「なんだった?」
「んとー、あ!クッキー!」
「よかったな。」


九条の方を見つめる。

「ん?・・・食べて良いよ。」
「やったー!」

クッキーを一枚。

「あまーい!うまーい!」
「俺にもちょうだい。」
「ん。」

俺は九条にクッキーの箱を渡す。

「それじゃなくて瑠依から。」
「ん?」
「その加えてるの。こっちおいで。」


九条に言われそばによる。
九条の顔が近づきクッキーを半分持っていかれる。


「甘っ・・・」
「もー食べたいならこっち食べればいいのに!」
「でも、くれるんだな。」
「うるさっ」

そこまで言うと口にコーヒーの苦味とクッキーの甘味が広がる。

「んっ!ば、ばか!何するんだよ!」
「はいはい。」
「それに、九条苦い!嫌い!」
「はいはい。瑠依は甘いな。」
「ばーか!ばーか!」

無駄にてれている自分が恥ずかしいほどに九条は冷静に返しながらコーヒーをまた飲む。
しばらくその場で九条に馬鹿馬鹿と言っていると九条に手を引かれる。


「わ!何!?」
「瑠依。そろそろそう言えばテストだね。俺を馬鹿にするんだテストは完璧だな?」
「・・・・・・」

目線をしたにずらす。
それに気づきニヤニヤする九条。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ