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特別刑務所(仮)

第17章 運動。

「あと、どれくらいで午前終わるのー?お腹すいたー」

パン食い競争で手にいれたパンをポケットからとりだし口にしながら呟く。

「今棒引きだから、もうこれで昼だろ?てか、パン食いながら腹へるって・・・」
「えー?こんなちょっとじゃーお腹ふくれないもーん」

まったく。
食べ過ぎだよ。
俺が瀬川にぶつぶついっていると駒場に笑われる。

「瑠依君はお母さんみたいだね。」
「え?」
「面倒見が良くて、なんとなく。」
「んー、そうかな?」

そうなのー?と九条に聞くと、俺と二人の時は子供だけどな。
ベタベタくっつくし、キスも未だに軽めのしかしてこないし、誘い方もいまいち・・・と、ぐちぐちいう。

「も、ストップ!ひどいよ、九条。」
「んじゃあ、今夜は大人の男としてリードしてくれるの?」
「むー。やだ。九条がリードしてよ!俺子供で良い。」

前に自分からやってごらんと言われ散々な目にあったからな!
言われた通りにする方が楽だしねー。

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