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特別刑務所(仮)

第17章 運動。

「あ、ありがとう。」
「ああ。走れる?」

九条に問われた俺は少し考えだっこをせがむ無言で九条は抱き上げてくれる。
首に手を回し、しっかり捕まる。

「ありがとー!」

ぱっと、手を離し俺が越えるはゴールライン。

『あ、えー、ただいまの結果、一位赤組。』

俺のこの作戦に敵味方問わず誰もが黙る。

「あれ?やっぱ、ずるい?」
「ずるいだろ?それは」
「ははは。怒ってる?」
「呆れてる。」

九条は俺の頭に手をのせため息をこぼす。
んー、そんなに?
いい作戦だと思ったのに。

『えー、ただいまの競技を持ちまして本日の全プログラムを終了いたします。参加者は整列してください。』

そのアナウンスが聞こえ皆やっと、話し始める。

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