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特別刑務所(仮)

第17章 運動。

そのあとは整理運動、閉会式、表彰の流れ。
ま。結果から言うなら俺たち赤組の優勝!
はっはっはっはー!
これで俺もお買い物ができる!

「はー。疲れたねー。明日、明後日はお休みだねー」
「ほんとに普段運動とかしねーから体バキバキ。」
「二日もお休みだから、何するか迷うねー。商品券も貰えるし、お買い物?とか?」

皆楽しそうに休日の相談をする。
さて、俺も今日は疲れた。
早く寝たい。
あれ?でも、何か忘れてる?

「んーーー。」
「何唸ってる?ずるっ子」
「あ!」

あー、思い出した。
大事な話し。そうだ、そうだ。
って・・・

「ずるっ子って」
「その通りだろ?」

ごめんなさいって何度か言うと、九条は別に。と言って俺を抱き上げた。

「瑠依」
「ん?」
「うん。帰ろうか。」

抱き締める手の力が少し増す。
このときこれから話す内容がどれ程重く、どれ程苦しいものか俺には想像もつかなくて・・・
でも、なぜだか九条の力に合わせ俺も強く抱き締めていた。

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