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特別刑務所(仮)

第18章 刑務。

「九条ごめんね、紙落ちてきちゃった。」

落とした紙を九条に渡す。
その紙を受け取り俺をベッドへ促す。
ベッドに二人で座り九条は俺の渡した紙を見る。

「その紙何が書いてあったの?」
「これは・・・
家族への手紙だよ。謝罪の言葉を・・・ね。」
「手紙なのに送らなかったの?それになんで謝罪?」

九条はまた、静かに紙を見つめ話し始める。

「俺は家族のために人の命を奪った。」
「え?」
「いろいろあったんだよ。あの頃の俺は・・・
や、ここにいる刑務官全員皆いろいろあった・・・」

すると九条は写真を俺に見せる。

「あ、これってさ、前に」
「そう。俺と駒。」
「・・・・・・」
「ふー。何から話そうか、少し長くなるけど聞いてくれる?」


少し震えるその手を握ると、九条は話し始めたんだ。

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