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特別刑務所(仮)

第22章 瀬川。

佐野が釈放されてから2ヶ月ほどたった。
木下さんは仕事完遂のご褒美として長期休暇を言い渡されたため、佐野たちか暮らしていたあの家には今はもう誰もいない・・・
俺たちはあの日から一切佐野の話しはしていない。
なんとく、話してはいけないそんな空気がそこにはあったから。


「はー。」
「どうしたの?希沙」

めずらしく瀬川がため息をつくものだから狩野が心配そうに覗き込む。


「いや、なんとくなく・・・」
「希沙・・・」

このとき俺と狩野は瀬川の続けたい言葉がわかった気がしてそれ以上何も聞かなかった。

「あ、そう言えばさそろそろ」
「ん?」

重い空気を明るくしようと狩野が話始める。

「あー、そうか、そんな時期だね」
「なに?なんなの?」
「瑠依君は始めてだね!」

なんでしょうか?
二人とも楽しそうに話始める。おいていかないでよと、話に参加する。

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