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特別刑務所(仮)

第37章 記憶喪失

どうしようもない空気のなか突然ドアが開いた。

「希沙ー。診療時間終わったから帰る支度・・・あれ?元?どうしたの?瑠衣君目覚ました?」
「駒・・・記憶はどうしたら戻る?」



仕事を終えて戻ってきた駒場に突飛な質問を投げ掛けると少し考えてニコッと笑うとこう続けた。



「瑠衣君がもしも、記憶をなくしていても潜在的なところは忘れられない。安心しろよ。すぐに思い出すさ。お前が愛情をもってやれば・・・な。」



そういうと瀬川をつれて部屋から出ていってしまった。


「愛情・・・」



俺は気がつくと瑠衣のもとへ走っていた。

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