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特別刑務所(仮)

第8章 狩野。

「俺は盗みを生業に生きている。ただ体にがたが来ていてな。お前に全てを叩き込んでやる。その代わりに俺が取ってこいと言ったものを盗み俺に渡す。取り分は俺が8、お前が2。それで今回流れた金分返してもらうからな!」

あまりに唐突なその話に開いた口が塞がらなかった。

「とりあえずお前、親にばれずにこれから俺と会う方法はあるか?」
「親・・・いない。」
「ん?そうか。俺と一緒か。なら好都合。家に来い。全てを教え込んでやる。この腐った国の宝を腐らす前に俺たちが合理的に使ってやろうな。」

さー、行くぞと言いその男は人の手をとると少し楽しげに笑った。

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