甘えさせて…
第1章 出会いは
──5月──
高校生活にも段々と慣れてきた
勉強も中学に比べたらやっぱりちょっと難しいけれど
なんとか頑張っている。
あれから友達も沢山できて、
特に最近は、麻由、明日香、優里と、優里の彼氏尚人君の5人で一緒に居ることが多い
尚人君は女子の中に男子1人だけど
優里の側にいられるから気にならないみたい。
いつものようにみんなでお喋りしてたら
担任の佐藤先生が教室に入ってきた。
「よーし、これからホームルームはじめるぞー
みんな席につけー」
先生の声にゾロゾロとみんなは席につく。
「今日は今度のクラスマッチの話し合いをする」
みんなが口々にどの種目にでるか
仲のいい子と相談する。
「はーい。静かに。委員は前に出てきて」
クラスマッチ委員の2人が前に出る。
男子の委員は手島君
女子は白石さんだ。
クラスマッチの話し合いは
元々仲のいい人同士である程度決めてたので
時間もあまりかからずに終わった。
私達はバスケットボールに出ることになった。
尚人君は男子バスケ。
試合は男女別々だけど
同じ種目と言うことでみんな意気込んでいた。