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私は官能小説作家の素材

第1章 訪問

話は、あの先生からは驚きの純愛系だった。片思いをし続ける女性の心情をすごく捉えている。

男性が書いているように思えない文章の羅列で、その小説に引き込まれていく。


これだから、売れているのか、と思わされた。


「どー?恋愛もエッチも何も知らない担当さんでも面白いでしょ?」


「ううう…参りましたぁ。すごく面白いです。女性の心情が本当にわかりやすく書いてあって誰でも気軽に読めそうですっ…」


本当に読みごたえがあった。

そして、あのきゅんきゅん加減は異常だった。まるで、本当に恋をしているかのように。



「ほっんと、子供だな」

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