
私は官能小説作家の素材
第6章 束縛の証
「疲れただろ。寝てもいいよ」
「それが終わるまで…寝ません。というか寝れません…」
綾葉は、携帯用として持ってきたノートパソコンで、仕事を始めた。だが、少しずつ目が座り始めている真菜。
「眠いって顔に出てるけど」
「…!!」
パチっと目をあけてみるものの、眠いのにはなんら変わりない。
「じゃあ…あの…。綾葉と…寝たいです」
「何…そんな可愛い発言しちゃって」
うう、今日の綾葉は優しすぎてだめだあ……。
「ま、そんなこと言っても俺は寝ないけどね」
前言撤回。
「じゃあ、もういいです!!!」
ベッドに潜り込んで、少し泣きそうになった顔を隠す。どうせ、さっきのも素材としてなんだよね…。
